こだますることば vol.6 山田ゆかさん
今回は歴代のヒーロー(※1)の中から、2017年に登壇された山田ゆかさんに、その後の反響などについてお話を聞きました。
(※1 TEDxHamamatsuでは、歴代のスピーカーに敬意を表し、ヒーローとお呼びしています。)
身近にあるものの価値を見直したアーティスト
山田ゆかさんが、アートの素材として選んだのはトイレットペーパーの芯。
デザイナーとして生み出すものが日々「消費」されてゆく状況に疑問を感じ、身近にあるものの価値を見直そうと考えたことが、トイレットペーパーの芯を素材としたインスタレーションアートを生むきっかけとなりました。
モノが消費されていく時代、ただ捨てられてしまうものを独自の世界観でアート作品にする。山田ゆかさんの活動は、消費社会で暮らす人たちに、立ち止まり振り返るきっかけを与えてくれるものでした。
Profile
山田ゆか:
トイレットペーパー芯リサイクルアーティスト
TEDxHamamatsu 2017
スピーカー紹介:山田ゆか
山田さんの TEDxトーク「特別なことは当たり前の中にある」
あらためて振り返っていただくと、TEDxHamamatsuにご登壇された経験は 自身に とってどのような価値がありましたか ?
アウトプットの重要性が認識できたことです。
これからアーティストは、今までのように、創作することに重きを置くのではなく、自分の思いや伝えたいことを、作品以外でも表現することが重要だと考えています。
多方面での表現が必要だと常々考えていたので、表現することの幅が広がりました。
TEDxHamamatsuで行ったプレゼンのアイデアに対して、その後どのような反響 がありましたか ?
私のアートは参加型アートという手法で創作しているのですが、芯を集めることに参加してくださっている方々に、動画でコンセプトを伝えることが可能となり、活動に対しての認知度が深まりました。
TEDxHamamatsu は、山田ゆかさんのアイデアを世に広めるきっかけになりましたか? 「Yes」ならば手応えを感じたエピソード 「No」ならばこう改善すれば?というご提案をお願いします。
きっかけになりました。
TEDxに登壇した、ということが広まって、すごい人だと勘違いされています。良い意味で(笑)
動画は私のコンセプトを伝えるためのツールとして活用します。
TEDxHamamatsu に登壇した時と現在で一番変わったことはなんですか ?
プレゼンテーションの自信がつきました。(笑)
頭の中がクリアになり、方向性が定まったと感じています。
TEDxHamamatsu で他のスピーカーやパティシパントのみなさんやスタッフとのコミュニケーションはありましたか? その中で印象に残るものがあれば教えてください。
スピーカーの方々とは、時間もない中、控え室でお話しする機会があり、異業種の交流はとても刺激になり勉強になりました。
スタッフにはとにかく頭が下がるばかりです。熱意を持って接してくださったお陰で、登壇できたと思っております。(担当の森ちゃんありがとう)
前日のリハーサルを見たスタッフが、私のトークを自分の中に置き換えて落とし込むことができ、共感して感動し、涙を流してくれたことです。(Qちゃんありがとう)
9月22日に開催する TEDxHamamatsu2019 と、そこで登壇されるスピーカーのみなさんに向けて期待を込めた一言をお願いします。
緊張は成功のスパイス!大丈夫、たった18分のスピーチですから。
山田さん、ご協力ありがとうございました!
登壇した動画が、山田さんのコンセプトを伝えるためのツールになり、活動に対しての認知度が高まったことを、とても嬉しく感じます。
また「緊張は成功のスパイス」という言葉に、山田さんのアートに対する姿勢を感じることができました。
今後もこのシリーズでは、歴代のスピーカーの「その後」をレポートしていきたいと考えています。
どうぞお楽しみに!
(文:TEDxHamamatsu メディアチーム 朝比奈)