こだますることば vol.8 佐藤圭太さん
今回は歴代のヒーロー(※1)の中から、2016年に登壇された佐藤圭太さんに、その後の反響などについてお話を聞きました。
(※1TEDxHamamatsuでは、歴代のスピーカーに敬意を表し、ヒーローとお呼びしています。)
障害を持つ身について考え続けるパラリンピアン(陸上競技)
佐藤圭太さんは、「障害って何なのか。何をもって障害と定義するのか。」を考え続けてきたパラリンピアン。
陸上競技と出会ったのは、15歳の時にユーイング肉腫の治療のために左足の膝下を切断後、リハビリを兼ねて入った陸上部でした。
その後、2012年、ロンドンパラリンピックで4×100mリレーにて4位入賞。
さらに、2014年、仁川アジアパラ競技大会で100m、200m、4×100mリレーで優勝と華々しい活躍をされています。
パラリンピアンとしての活躍の裏で、障害を持つ身について考え続けてきた佐藤さん。
「障害者と健常者の明確な線引きをする必要はないかもしれない」という佐藤さんの言葉は、多くの人たちに「障害」という言葉を再定義するきっかけを与えてくれました。
Profile
佐藤圭太:
パラリンピアン(陸上競技)
TEDxHamamatsu 2016
スピーカー紹介:佐藤圭太
佐藤圭太さんのTEDxトーク「障がい者が障がい者でなくなる日」
あらためて振り返っていただくと、TEDxHamamatsuにご登壇された経験は自身にとってどのような価値がありましたか?
自分人生の中で大きく影響している、いわゆる自分の”根幹”の部分を言葉にし、誰かに伝える機会でした。
その中でもう一度自分自信と向き合い、対話するという行為はとても大きなものでした。
TEDxHamamatsuで行ったプレゼンのアイデアに対して、その後どのような反響がありましたか?
僕自身、それまで思っていることを口にすることはあまりなかったので、「圭太ってこんなこと思っていたんだね」のようなことはよく言われるようになりました。
TEDxHamamatsu は、佐藤圭太さんのアイデアを世に広めるきっかけになりましたか? 「Yes」ならば手応えを感じたエピソード 「No」ならばこう改善すれば?というご提案をお願いします。
YES。
自分に向き合い、対話する行為を経てでた言葉を口にしたことで”根幹”がブレないものとなり、その後の取り組みの中でもこれを中心に考えることができました。
TEDxHamamatsu に登壇した時と現在で一番変わったことはなんですか?
口にした言葉を実現できるように行動をしたことです。
TEDxHamamatsu で他のスピーカーやパティシパントのみなさんやスタッフとのコミュニケーションはありましたか? その中で印象に残るものがあれば教えてください。
最終登壇者だったので、最初から最後までスタッフ、パティシパントのみなさんからずっと「頑張って』と声をかけてもらったこと。
9月22日に開催する TEDxHamamatsu2019 と、そこで登壇されるスピーカーのみなさんに向けて期待を込めた一言をお願いします。
素直な思いを!
佐藤さん、ご協力ありがとうございました!
TEDxHamamatsuで行ったプレゼンが、「障害とは?」という問いを多くの人に伝える機会になったこと、とても嬉しく感じます。
また、座右の銘である「苦は楽の種」という言葉に、どんなときでも人生をプラスにとらえる、佐藤さんの生き方を感じることができました。
今後もこのシリーズでは、歴代のスピーカの「その後」をレポートしていきたいと考えています。どうぞお楽しみに!
(文:TEDxHamamatsu メディアチーム 朝比奈)