こだますることば vol.3 ブレット・メイヤーさん

TEDxHamamatsu に登壇したスピーカーのその後を追う「こだますることば」。
第3回目は、12人のスピーカーの中から、2016年にご登壇いただいたブレット・メイヤーさんに、その後の反響などについてお話しを聞きました。

みなさまの前で演説することも、大変自信と勇気を与えてくれました

「漢字は物語であり、アートであり、玩具である」と題したブレットさんのプレゼンテーションでは、初の非漢字圏出身漢検1級合格者となったブレットさんが、楽しみながら漢字を覚える、まさに「漢字と遊ぶ」様子をパティシパントと共有しました。

ブレットさんのトークに触れた方なら、「鴛鴦(おしどり)」も「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」もきっと、親しみを感じる漢字になったのではないでしょうか。


写真:魑魅魍魎の漢字を覚えるためのイラストが投影されたスクリーンの前でスピーチするブレットさん

Profile

ブレット・メイヤー
漢字教育士 / 言語文化スペシャリスト

改めて振り返っていただくと、TEDxHamamatsu にご登壇された経験は、ブレットさんご自身にとってどのような価値がありましたか?

まずは、登壇の前の練習はとても勉強に有利でした。脚本の作成や演説の練習で日本語の能力を一層鍛えた気がします。日本語の文章を暗唱することは凄い勉強になりました。みなさまの前で演説することも大変自信と勇気を与えてくれました。

TEDxHamamatsu で行ったプレゼンのアイデアに対して、その後どのような反響がありましたか?

現在、NHKと自分のアートで漢字を解説するプログラムを作成中です。また、さまざまな教育機関から講座依頼を受けました。

TEDxHamamatsu で他のスピーカーやパティシパントの皆さん、スタッフなどとのコミュニケーションはありましたか? その中で印象に残るものがあれば教えてください。

常に SNS などでコミュニケーションを取っています。たまに街中でばったり会うときもあります。

写真:休憩中にスタッフと歓談する、「男」の漢字がプリントされたネクタイをしたブレットさん

TEDxHamamatsu は、ブレットさんのアイデアを世に広めるきっかけとして役立ちましたか? YES ならば手応えを感じたエピソードを、NO ならば「こう改善すれば?」というご提案をお願いします。

Yes。意外なところで「TED見ましたよ。面白かったです。」という声を掛けられた事がありました。
(編集部注:ブレットさんが登壇されたのは、TED ではなく TEDx です。)

9月24日に開催する TEDxHamamatsu 2017 と、そこで登壇されるスピーカーの皆さんに向けて、期待を込めたひと言をお願いします!

焦らずに、発表する課題とその脚本を練ってからまとめましょう。そして、繰り返して練習してね!緊張感をパワーとして利用して、恐れずに登壇してアイデアを披露しましょう!観客様は敵ではなく、味方ですので、一緒にアイデアの魅力を楽しもう!

写真:スピーチするブレットさん


ブレットさん、ご協力ありがとうございました!
プレゼンテーションに向けて日本語で脚本を作り、文章を暗唱し、練習を重ねた経験が、日本語能力を一層鍛えるきっかけになったとのこと。私たちが語学や何か他の物事を学ぶ際にも、よいヒントになりそうですね。

また、「観客様は敵ではなく味方」、「一緒にアイデアの魅力を楽しもう」という言葉には、昨年のブレットさんのトークで語られた、彼の漢字学習に対する姿勢と共通するものを感じられました!

今後もこのシリーズでは過去のスピーカーの「その後」をレポートしていきたいと考えています。どうぞお楽しみに!

(文:TEDxHamamatsu メディアチーム 山村)